「平屋を建てるつもりだけど、土地は50~60坪あれば充分?」
こんにちは。ACTUS LABO(アクタスラボ)の丸本です。
2016年の熊本地震以降、「平屋を建てたい」という人が増えてきました(正確には地震の前から平屋ニーズは多く、熊本地震の影響でより加速したという感じです)。
平屋といえば、「ワンフロアで階段がないため移動がラク」といったのメリットがあります。しかし一方で、平屋を建てるときの土地探しでは注意しなければならないことがあります。
「平屋を建てたいけどなかなかピッタリの土地が見つからない…」ということにならないよう、以下の3つのポイントを知った上で土地探しをしてください。
熊本で平屋を建てる人が知っておくべき土地探しの3つのポイント
①平屋は二階建てに比べて広い土地が必要
家を建てるときは、敷地ギリギリまで建物を建てていいわけではありません。各地域で「建ぺい率」という基準が決まっており、その基準内で建てなければなりません。
例えば、60坪の土地で建ぺい率が40%なら、建物の大きさ(1階部分)は24坪までとなります。
この条件だと、2階建てなら48坪までの家が建てられるので大きさとして充分だと思いますが、平屋だと24坪までしか建てられません。(一般的な家の大きさは、4人家族で35~40坪程度)
土地60坪、建ぺい率40%で建てられる家の大きさ | |
建物 | 建物の大きさ |
2階建て | 48坪まで |
平屋 | 24坪まで |
※容積率は80%で設定 |
そのため、「30坪は欲しい」と思うなら、建ぺい率を40%とすると75坪以上の土地を探さなければなりません。
②平屋は二階建てに比べて土地の購入費用も高くなる
先ほどお伝えしたとおり、平屋は二階建てに比べて広い土地が必要になります。土地が広くなる分だけ購入費用も高くなります。例えば坪単価20万円の地域なら、60坪だと1200万円ですが、75坪だと1500万円となります。
坪単価20万円の地域だと… | |
土地の広さ | 購入費用 |
60坪 | 1200万円 |
75坪 | 1500万円 |
土地の購入費用が300万円上がると、住宅ローンで月々の返済額に換算すると、約1万円の増加になります(35年返済、金利1%で計算)。
結局はこれを「高い」と考えるか「そのくらいなら…」と考えるかです。
しかし、「30坪の2階建て」を建てるより、「30坪の平屋を建てる」ほうが多くの費用が掛かることは知っておいてください。コスパで考えると、どうしても2階建てより平屋のほうが悪くなります。
③自分が建てたい平屋が建つか、ラフプランを持って土地探しを
土地探しで気に入った土地を見つけても、あとで「自分が建てたい平屋は建てられなかった…」となってしまっては時間を無駄にしてしまいます。
また、それが購入したあととなれば取り返しがつきません。
そのため、土地探しを始めるときは「建てたい平屋の間取りプラン」を持って探しましょう。そのほうが効率よく探せます。
建てたい平屋の間取りプランといっても、「その敷地に希望する大きさの建物が入るか入らないか」を確認できればいいので、ラフプランで構いません。
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